AEDの使い方をご存じですか?
AEDの使い方は簡単です
公共施設や交通機関、医療機関等でよく見かけるこの「AED」。
AEDといってもさまざまな種類のものがありますが、基本的にどのタイプも、電極パッド2枚と電気ショック用のボタンがあり、音声ガイドにしたがって使用するだけなのでとても分かりやすく簡単に使用することができます。
頭の片隅にでも覚えておいていただくと、人の命を救うことに繋がります。
AED(えーいーでぃー)とは
Automated External Defibrillatorの頭文字をとってAEDといい、日本語では自動体外式除細動器(じどうたいがいしきじょさいどうき)といいます。
「異常な拍動を繰り返し、ポンプとしての役割を果たしていない状態」の心臓を、電気ショックによって一時静止させることにより正常な拍動の再開を促すことを目的としています。
救急車の到着以前にAEDを使用した場合には、救急車が駆けつけてからAEDを使用するよりも、救命率が数倍も高いことが明らかになっています。
AEDの設置場所
医療機関を始め、市役所や学校などの公共施設、各交通機関や商業施設などに設置されています。
普段はあまり意識することがないのでAEDが目に入ってこないかもしれませんが、探してみると案外至る所に設置してあることに気が付くことでしょう。
AEDの講習ってあるの?
公的なものでは消防の普通救命講習・上級救命講習がありまた日本赤十字社の救急法基礎講習等があります。
受講料は消防の場合だと無料でしているようですが、日本赤十字の場合は1500円かかります。
AEDが到着するまでの処置と使い方
倒れている人を発見した時の基本的な対処方法は以下の通りです。
- むやみに近づかず周囲の安全を確認する
- 全身の観察を行い大出血などの直ちに手当や通報が必要ないかを確認する
- 肩を叩き大声で呼びかけ反応の有無を確認する
- 反応がなければ大声で周囲の人に助けを求め、救急車とAEDの手配を依頼する
- 胸とお腹を見て呼吸をしているかを10秒以内で確認する
- 普段通りの呼吸がなければ胸骨圧迫を30回行う(一分間に100回から120回の速さ、強く早く絶え間なく)しゃくりあげるようなとぎれとぎれの呼吸(死戦期呼吸)の場合も胸骨圧迫を行う。
- 人工呼吸を2回行う(救急車もしくはADEが到着するまで6・7を繰り返す)
- AEDが到着すれば胸骨圧迫・人工呼吸を繰り返しつつ、音声ガイドにしたがってパッドを装着していく
- 自動的に心電図の解析を行ってくれる(傷病者に触れない)
- 電気ショックを行う(傷病者に触れない)
- 心肺蘇生を継続する
*AEDは蓋を開けた瞬間、勝手に電源が入り音声ガイダンスが始まります。
基本的にはすることは2つだけです。
1・電極パッド2枚を体にはる(パッド自体に貼る場所が明記してあります)
2・電気ショックボタンを押す
この動画を見れば、とてもわかりやすく解説してくれているので理解を深めることができます。
最後の方では乳児の場合についての解説があります。
最後に
人が倒れているときなどの緊急事態のときは、いかに早く的確に対処するかが非常に重要です。
特に人込みが多い場所などでは「誰かがやってくれているだろう」とう気持ちでいると、結果誰も対応していないという結果になりかねないので、周囲にいる人みんなで声を掛け合って素早い対応ができるように日頃から意識していきたいですね。
誰かの命を助けるために何かできることがないかを日々模索。