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現代語訳「論語と算盤」を読んで ~最強の古典といわれる現代の指針~

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現代語訳「論語と算盤」を読み終えましたので感想をつらつらと。

 

本はそれなりに読んでいる方ですが、書評という形でアウトプットするとなると、自信をもってスラスラ記事にできずに立ち止まって頭を抱えてしまいます。

 

とにかく書評の数をこなして本を読んでいる段階から、ブログの構成が頭に浮かぶぐらいの「書評脳」(勝手に命名しました)になるように、コツコツと実績を積み上げつつ改善を図っていき、よりよいものにしていきます。

 

ちなみに今年の書評目標数は「年間10記事」を掲げていますので、自分を追い込むためにもこの場で公言しておきます。 あっ、言ってしまった。

 

 

著者プロフィール

氏名:渋沢 栄一(しぶさわ えいいち)

生誕:1840年3月16日

死没:1931年11月11日(満91歳没)

日本の実業家・慈善家で、約470社もの企業の創立・発展に貢献し、さらには500以上の慈善事業にも関わってきた。

近代日本の設計者の一人に数えられる偉人に外ならず、「日本資本主義の父」「実業界の父」と呼ばれている。

2024年度発行予定である新一万円札の肖像に採用されている。

主な著書は『渋沢栄一全集』(全6巻)『青淵百話』『雨夜譚 渋沢栄一自伝』などがある。

 

 

この本を選んだ理由

日本の研究者・大学教員以外にもメディアや実業家等各方面でご活躍されている「落合陽一」さんが、日本人が読むべき本として「論語と算盤」を勧められていたので、いつか読もうと思っていました。

 

2020年の新年を迎え最初に読む本として何がいいかを考えた時に真っ先に「論語と算盤」が頭に浮かんだので迷わず購入しました。

 

もちろん現代語訳のものでないと当然のごとく読み解くことはできませんので、「現代語訳」の論語と算盤をチョイスしました。

 

なによりも読みやすいというのが一番大事です。 

 

著名人からの一言

岩瀬大輔氏 ライフネット生命保険・会長

あなたの仕事観を変える本。東洋の英知がここにある!

 

佐々木常夫氏 東レ経営研究所・特別顧問

資本主義に対する彼の思想は、時代や国境を越えている。

 

新浪剛史氏 サントリーホールディングス・社長

「道徳に基づいた経営」という発想には学ぶべきことが多い。

 

 このように本の帯の内側に、著名人からの一言が書いてありました。

 

どれも購買意欲を掻き立てられる一言で、言葉の力のすごさを改めて痛感させられました。

 

みなさんの一言の通りの内容になんら間違いありませんし、この一冊があなたの人生を変えるといっても過言ではないと思います。 

 

本の概要

新書版で256ページあります。

全部で10章で構成されており、以下の内容となっていて、著者が生涯を通じて貫いた経営哲学について、100年以上たった今も色あせることのない内容で、現代の私たちに大切な指針として読み継がれています。 

第1章:処世と信条
第2章:立志と学問
第3章:常識と習慣
第4章:仁義と富貴
第5章:理想と迷信
第6章:人格と修養
第7章:算盤と権利
第8章:実業と士道
第9章:教育と情誼
第10章:成敗と運命  

今の日本には渋沢栄一氏の根底に流れる経営哲学が必要なのかもしれません。

 

利益を増やしたいという「欲望」をエンジンとして前へ進んでいる経営者にとっては、経営の原点回帰をする意味で必要なことが書いてあります。

 

どんな人に読んでもらいたいのか

・経営者
・リーダー
・人間性を高めたい人
・人生の正しさを学びたい人
・経営の仕方を学びたい人
 
これに拘ることはないのですが、「日本人必読の書」と呼ばれるにふさわしい内容となっていますので、「まだ若いから」とか「女性向けではない」「もう定年で働かないから」とか関係なく、誰が読んでも必ず新しい発見があり、何か得るものがあると思います。  

 

最後に

第10章の終盤にとても印象的な文章がありましたのでご紹介します。

 

正しい行為の道筋は、天にある日や月のように、いつでも輝いていて少しも陰ることがない。だから、正しい行為の道筋に沿って物事を行うものは必ず栄えるし、それに逆らって物事を行うものは必ず滅んでしまうと思う

 

価値のある生涯を送るためにも、正しい行為の道筋をしっかりと判断していきたいと思います。

 

日本の明るい未来の為に、あなたが今できることはなんでしょうか。 

 

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